第5章 襲撃
「…お前ら、いつから付き合ってんだよ」
『………へ?』
突然投げかけられた質問は
神奈にはこれまた全く身に覚えのないことだった
「あ"?あの隈野郎だよ、いつからそうなんだって聞いてんだろが」
『…いや言い直して貰っても全く意味が分からないんですけど』
隈野郎…隈野郎ってもしかして心操くんのことか?
失礼過ぎんだろお前
『心操くんのことを言ってるの…?別に彼とそういう特別な関係になったことはないけど…?あ、や、確かに心操くんには凄く良くしてもらってるけど』
神奈の言葉に爆豪は急に足を止め
ただ目を見開くしかなかった
ここでようやく
爆豪は自身の勘違いと
隈野郎の意地の悪い画策に気付く
「…あぁーくそっあの野郎……」
『大丈夫…?』
「大丈夫に見えんのか!?てめえも!!そうじゃねぇならそういう風に振る舞えや!!」
『いや意味わからん!!』
「俺もわかんねぇよ!!!」
無茶苦茶な事を言い
無茶苦茶な言い争いをし
爆豪は少しずつ平静を取り戻してく
「あー…じゃああれか、遠慮は要らねえっつうことか」
そうボソリと呟く爆豪に
悪い笑みを浮かべる爆豪に
神奈は気付くことはない