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【ヒロアカ】世も縋ら

第5章 襲撃





「お前……」


爆豪の言葉を遮るように
予鈴チャイムが鳴り響く


「…チッ、おい神奈、行くぞ」

そう言うやいなや、爆豪は私の分のお弁当箱も持って
私の腕を優しく引っ張った

『っ…ぁ……』

自覚した途端
何を口に出せば良いのか
分からなくなった

あれ…
今迄どうやって会話してたっけ


彼に掴まれている腕から
熱が生まれる

あれ…
爆豪の手って
こんなに大きかったっけ

こんなにも
背中は
大きかったっけ


神奈が恋というものをしたのは
小学校の頃が最後で
中学では色々な事があり、目標を見つけてから
そういったことから興味が逸れていた

そのため今の状況を
どう受け止めて、どう振舞えば良いのか

全く分からないのだ


廊下を進む間


二人の間にまたも
沈黙が続いた


そしてそれを破ったのは

爆豪の、意外な言葉だった



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