第5章 襲撃
爆豪はそれに対して
特に反論する様子はなく
むしろ…
「当たり前だろが!!!」
「「「!!!」」」
きっと
クラス中の人達は
今日という日を迎えるまで
爆豪には「恋心」という概念も
そして「優しさ」という概念すらも
存在しないものと考えていたのだろう
そんな彼等にとって爆豪のこの台詞は
涙すら誘う程の、感動ものだったのだ
「ーッぅう爆豪ぉお!お前、漢だぜ!!!」
「頑張れ爆豪…!!まだ眼中に入ってないみたいだが、頑張れ爆豪!!」
「私たちも応援しちゃうわ、爆豪ちゃん」
「余計なお世話だ!!!」
クラス中の期待を一身に受ける爆豪
周囲の反応で
恐らく彼女に俺の好意は伝わってしまっただろうと思い
恐る恐る振り返ると
真っ赤な顔をした
彼女がいた
「ーッ!!」
何だよその顔
おま…ッお前は
アイツが居んだろ?
なのにそんな顔されたら…
期待しても
良いんだな…?