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【ヒロアカ】世も縋ら

第5章 襲撃





昨日の出来事が
まるで現実味を帯びていないような


そんな朝



だけど状況は昨日までとは一変して

私は今、ミッドナイト先生の部屋で
共に朝食の準備をしていた



「パンしか無いんだけど…良いかな?」

『あっ、はい!私も朝はパン派です!』

「そうなの?やっぱりパンの方が手間取んなくて楽よね〜」


こんなこと言ってるから婚期遅れるのかしら

なんて、急に真顔になる先生


バターを塗った食パンと
淹れたてのダージリンを小さな机にツーセット準備し

机を挟むように置かれたクッションに
それぞれ腰を下ろす



「何か見る?ご飯中テレビつける派とつけない派あるよね?」

『ウチはつける派でしたが、先生はどっちですか?』

「私もつける派〜。一人暮らしだと何かしら音が欲しくてさ」


凄くわかる…


思いの外、先生と気が合い
その後も話題が尽きる事はなく
徐々に先生と生徒の枠を越えて
交流を深めていった


すると突然、
先生は何かを思い出したかのように


「そういえば、昨日貴方にずっとついてくれてた子、彼氏?」

『ブッ!!?』


思わず紅茶を吹き出した

ずっとついてくれてた子…
きっと爆豪の事だ
先生が来るまで一緒に居てくれたから…


『……いや、違います、違いますよ』


二度言い否定の意味を強めたが


「ふーん…」


ミッドナイトは逆に
ニヤニヤと神奈を見つめた


『…本当に違いますからね』

ジトッと先生を見るが
それに対し先生はより楽しそうな顔をした



朝食を食べ終え、制服に着替え、そして準備を終えた


テキパキと準備をする神奈とは対称にミッドナイトはグータラとテレビを観ながら着替える


その間、神奈は家事を済まし
寝転ぶミッドナイトの隣に腰を下ろす



彼女の準備も整い
共に部屋を出ることになるのは
それから半時間程経ってからだった



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