• テキストサイズ

【ヒロアカ】世も縋ら

第11章 償い





『…爆豪、ありがとう』

「あ?」


仮にも好きな人に、きつい言葉を掛けるのは
私には想像も出来ない程、勇気のいる事だったでしょう
それでも力尽くで私を起き上がらせ、欲しい言葉とは反対の
必要な言葉を投げ掛けてくれた

貴方はきっと、私以上に私の事を
大切に思ってくれている



『ありがとう…翔』



震えはもう止まっていた
視線はもう下を向いてはいなかった

温かい手の平から勇気を貰った

救うしかないんだ
私はもう

この個性を持って生まれたその日から
自分だけの人生ではないのだから

ない勇気を振り絞るしかない
震えながらでも進むしかない
これ以上、逃げる道なんて残されていない

そう生まれたんだから

そう、望んだんだから




翔、大丈夫よ

絶対に失敗なんてしないから




『私を、信じて』



/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp