第4章 サイレン
そしてある日の朝
“食堂”とだけ書かれたメッセージが爆豪から届き
…これはお昼に食堂に来いという事だろうか?…それとも放課後に来いという事だろうか?
言葉足らず過ぎるその通知に
どういう意味かを尋ねると
数分後に“昼飯”とだけ返信された
…なるほど、昼飯ね
これは普通に、お昼一緒に食べませんか?と誘われていると認識して良いのだろうか
そんな事をホームルームの前に考えていたら
隣の心操くんから声を掛けられた
「どうかしたのか?」
心配そうに聞く彼に
私は余程不満げな顔を浮かべていたんだと知った
『…いや、爆豪に…なんかお昼誘われたっぽい?ような』
「随分曖昧に言うな」
『だって“食堂”、“昼飯”としか書かれてなくて』
「なんだそりゃ」
心操くんまでも呆れた顔をした
彼にはここ最近の
爆豪くんの意味不明な行動を相談していて
彼の名前や性格すら、勿論把握している
「行くのか?」
『うーん…一応』
「そうか」
心操は少し考え
そして
「それ、俺も一緒して良いか?」
と聞いてきた