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【ヒロアカ】世も縋ら

第8章 開闢行動隊




“それ”を知ったのは
つい最近だった


体育祭の様子を見て、爆豪勝己を攫う計画を進めた

その過程で出た“偶然”

彼の身辺調査を依頼した事で、
知りたくもなかった情報まで知ってしまった



爆豪勝己と凪山神奈は繋がっていたーー…

言葉を濁したが、本当はもっと、密接に……



その事実を否定するように
調査資料を塵にした


幸か不幸か、神奈には今
その記憶の欠片も残っていない


塗り替えるには丁度良い


先生はきっと、全部分かって、こうしたんだ
神奈の記憶を、扱い易いようにリセットした


ああ、そうだ

上手くいけば爆豪勝己、あいつも扱い易くなる
神奈をだしに使えば
簡単にこちら側へ落とすことが出来るだろう


口角が自然と上がるのが分かる


なあ、神奈

お前が失くした大切なもんが
少しずつ少しずつ自分の関知しない所で崩れていって

ぐちゃぐちゃになって戻ってきたら

お前は本来の現実を拒否するか?


もし、そうなるのなら

その時こそ本当に
お前は俺の手の中にあると
そう思い込める気がするよ

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