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【ヒロアカ】世も縋ら

第8章 開闢行動隊




『私、死柄木に作戦を聞いてて…
それだとこの道の先に一人
敵がいるはずだから』


だから出来れば
二人は反対方向に進んで
それで先生のところに避難して欲しい


そう必死に言われ
いつもの爆豪ならばきっと好戦的に敵のいる方へと迷わず向かっていただろうが

神奈の言葉には弱いのか

だまってその言葉に従った

轟も爆豪に続いて歩を進め始めた時
頭に直接声が響いてきた


たしか
プッシーキャッツの誰かの「個性」だったな


《皆!!!》


「!」

『?』


《敵二名襲来!!
他にも複数いる可能性アリ!》


「ちっ」


『テレパス』の個性所持者はマンダレイ

つまり、肝試し開始地点にいるヒーローだ

A組の奴らのほとんどが
少なくとも二人の敵に遭遇してしまったのだ



生い茂る草木を掻き分けて
出来る限り音を立てぬよう
急いで指示された方へ向かう

先へ進むと、気付けば煙は消えていて
轟は周りを見渡し立ち上がってみる

人影は見当たらなかった

B組の奴らは大丈夫なのか?
俺らの先発、後発組は?

いや、心配してる場合じゃねえ
とりあえず俺達は
神奈を安全な場所に…
先生達が居る場所まで送り届けなければ



もう二度と


離さない為にも


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