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【ヒロアカ】世も縋ら

第8章 開闢行動隊





――…時は進み林間合宿3日目


続く過酷な訓練を終え、夜の暇

教師らが企画してくれた学生らしい遊戯
肝試し大会が幕を開けた



補習組は相澤先生の手で連行され、あえなく不参加を余儀なくされた
残るA、B組メンバーで
お化け役先行B組、A組は二人一組で三分おきに出発し、決められたルートを辿り
中央に名前の書かれた札を入手して戻ってくる
という一般的なルールだ


嬉しそうにはしゃぐ生徒たち

創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ、と元気に追加ルールを言い放つ教師陣

汚いと苦言を呈す女子生徒


「二人一組…あれ?20人で5人補習だから…」
そう零しながらクジを引く緑谷は
ものの見事に一人余った

「くじ引きだから…必ず誰かこうなる運命だから…」と尾白が優しくフォローを入れる


爆豪は自身のくじと轟のそれとを見比べ盛大に舌打ちをし、「おい尻尾…代われ…!」と尾白を脅す
言われた本人は「俺は何なの…」と零さずにはいられなかった


「じゃあ一組目からどんどん行ってみよー!」

そう、プロヒーロー『ワイルド・ワイルド・プッシ―キャッツ』の一人
ピクシーボブがスタート地点を指し
悍ましい肝試しの幕が
切って落とされた


「次のペアもじゃんじゃん準備してね!」


恐らくこの場で最も元気があるのは彼女だろうと
緑谷は思った

促され、最前列へと押しやられた爆豪と轟は
お互い顔を合わせようとはせず

気まずい面持ちのままに
森の中へと入って行った

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