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【ヒロアカ】世も縋ら

第8章 開闢行動隊



―【爆豪】―




…何やってんだ

俺は



撒き散らかった桶の鉄屑が
流れる湯水に攫われるのを
視界の端で捉え

現実を押し返すよう
ギュッと目を瞑る


周囲の心配の声など耳に届かない


冷静になっては焦躁に駆られ

また冷静になっては焦躁に…



そんな事を一日に何度も繰り返す



短い爪の食い込んだ手をゆっくり解放し
空を見る



我ながら女々しいが

空を見ると落ち着ける


神奈


あいつからはいつも

暖かな日差しの匂いがしたから

空を見ると落ち着けるのは



あいつの存在がまだ

近くにある気がするから…


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