第7章 敵連合
「頭良い神奈ちゃんなら、すぐ気付くと思ってたけどさ
ほら、視線とか髪とか身体とか
ちょっとずつ違ってんだろ?」
言われてみればそうかも知れない
自分に無頓着だったツケが
こんな時にくるなんて…
「俺さあ、頭良い子はガキでも許容範囲でさ
神奈ちゃん、君は
大歓迎」
腰に回す手をクイっと動かし
神奈の身体をこちらに向ける
「はは…
案外着痩せするタイプかよ
そそる」
『なっ!!』
バッと下着姿の胸を隠そうと腕を遣るが
この屈辱的な姿は隠しきることは出来なかった
「ガキと女は特に大っ嫌いなのに
なんでかな…
あんたは側に置いても良いと思えた」
そう言う男の瞳は
どこか生温かくて優しい
狂気を宿したものだった
『…それは……嬉しくないわね』
「ははー、その強気の姿勢
いつまで持つかなあ?」
そう言うや否や
男は手をツウー…と這わせ
あろうことか胸を掴んできた
『ッ!!!』
顔が強張り、えもいわれぬ恥ずかしさがカッと湧き上がる
「ああー…五指で触れねえのが残念だよなあ」
形を確かめるよう
手をやわやわと動かしながら文句を零す
逃げたい恥ずかしいこんな事
しかしこいつの手が身体に触れてる以上
下手に動く度胸はない…
悔し気に我慢するその少女の姿に
死柄木は腹の奥がぞわぞわとする感覚に陥った
ああ…その顔
最高