第7章 敵連合
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頭が重い
瞼も
身体も
重力が倍にでもなった様に
重い
重い
重い
動く事すら億劫になる怠さ
私、昨日何したっけ…?
…思い出せないけどきっと
久々に運動でもしたんだろう
だって最近は受験勉強で部屋に籠りっぱなしだったし
運動した方が良い気はしてたけど
思い出せない程何をしたんだろう
…まあ
昨日息抜きしたみたいだし
身体重くて面倒だけど
今日は勉強しないとか…
そう諦め、ゆっくりと立ち上がろうと脇に手を立てる
ガチャン
動かした手から音が鳴る
『っ…』
聞き覚えのある様な金属音に
それを見るのを身体が拒む
一度ゆっくり瞬きをして
上がりかけた呼吸を整える
…大丈夫
きっと
どこからと溢れ出た唾をゴクリと飲み込み
目線と顎を斜め下にクイっと動かす
『…ぁ』
嘘でしょ
いつの間に…
嫌な予想は見事に当たり
視界に入ったそれは
重い重い手枷だった