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【ヒロアカ】世も縋ら

第7章 敵連合





「ッ神奈の事で
俺はお前に、どっか遠慮してた」


お前らが入学後ずっと
一緒にいたからだ

爆豪、お前が



あいつを大事にしてたからだ




「けどお前が
そんな風にあいつの事想ってんなら話は別だ

独占したくなる気持ちは分かるが
神奈の気持ちも尊重してやれねえ奴に、あいつを守る資格はねえよ」



横目で睨むその目には

決意と悔恨が入り混じる




「ああ"!?てめえに俺らの事とやかく言われる筋合いねえんだよ!!」


胸倉を掴み、上から轟を威嚇する


「……残念だ

お前と一緒に捜そうと思ってたが無理そうだな
俺が先に神奈を見つける」



「…やってみろや」


お前にあいつの事で負ける気なんざ
更々ねえからよ


そして轟は
ガチャリと皿を持ち上げて席を立ち去る

それを俺はほとんど見向きせず
苛立ちを吐き出す様に舌打ちをする



あいつに神奈をやるわけねえ




神奈が居ねえと
どうしようもねえこの苛立ちを
あいつなんざに測れるわけがねえ


神奈が居なけりゃ

もう俺は…




この俺をここまで侵食し狂わせたあいつを

野放しになんざしてやらねえよ





入学式の日に
最初にお前を見つけた様に






俺がまた




ぜってえ最初に

見つけ出してやる





固く結んだ拳と共に
決意を固める

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