第2章 興味
強引に放課後の約束を取り付けられて…
しかも毎日?
さらに訓練所に居なかったら家まで来させる??
私花の女子高生なんですけど???
なんて本人に言えたら良かったのに
そんな反論すらする暇はなく
足早に去られては
…取り敢えず今日の放課後は
行ってやることにしようか
文句はその時言ってやる
私はそう決意を固めながら
自身の教室の扉を
初めてくぐった
ホームルーム直前
もうほとんどグループが確立してきてしまっている
そんな中
私の隣はどこに属する様子もなく
私が席に着くのを横目に見ていた
『…ねぇ』
勇気を振り絞り声を掛けてみる
「…」
『これから、よろしくね』
あ、私は神奈
そう名前を付け足して手をかざした
「…おう」
ぶっきらぼうには返されたが
なぜか悪い気はしなかった