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【ヒロアカ】世も縋ら
第2章 興味
俺は何をムキになってんだ
一人になり、先程までの廊下のやりとりを思い返すと
少し情けない気分になった
ただ珍しい個性に対して興味を抱いて
俺を押し倒すような
物怖じしない様子に
少し感心して
なのに個性を恐れているその背中は
やけに小さく見えて…
「普通科のモブだろが…あんなん」
その呟きは自分を戒めるには思いの外効果は薄く
また何もない廊下を感情任せに蹴るしかなかった
イライラしてるはずなのに
放課後を少し楽しみにしている自分を
搔き消すように
教室の扉を乱暴に動かした
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