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【ヒロアカ】世も縋ら

第6章 体育祭




ズズズと
フォーを啜る音を立てる神奈


初めて食べたが
ハマってしまいそうだ

『…美味しい』


気持ちがホロリと溢れ落ちる




そんな何気ない感想に
爆豪は自身が作ったわけでもないのに
少し心が温まる感じがした



『なんかこう、胃に優しい感じ。日本人好みの味付けに工夫されてる感じ?…ほっこりする……』

先程までの激しい競争を
一時でも忘れられるような
そんな温かさ



「そら作ってたの日本人だからだろ」

『あ!そういうこと言う?』


これだから爆豪はー…

と頬を風船のように膨らますが
その相手は構いもせず
神奈と同じ様にフォーを啜る


そんな爆豪の横顔を見てふと


こんな風に人に気を許しあって話をするの
いつぶりだろうかと

そんな思いが

髪を撫ぜる風と共に
頭を掠める



それはきっと

あなたも同じ





『…ふは』


「あ…?」


いつもの不満そうな声をもらし

突如と笑う神奈の姿へ
視線を移す


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