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【ヒロアカ】世も縋ら

第6章 体育祭




「しょうゆ顔!テープ!!」

「瀬呂なっと!!」


物間チームのすぐ側にテープを貼り付ける


「!?外れだ」

何がしたいのか彼等はまだ分からないでいる
そこにすかさず指示を出す


「神奈!テープを!!」

『なるほどね!!』

その指示でやっと
味方のチームが彼の意図を理解する

レッと舐めると
彼の伸ばしていたテープは元どおりに中に納まろうと
勢い良く私達を引っ張る

「倒れそうなら俺にもたれろ!!」

切島君の頼もしい声が聞こえる

爆発音を響かせながら
ガードを崩し全て奪い取る

「次!!デクと轟んとこだ!!」




この時残り

20秒


疲労し始めた脚に鞭を打ち
必死に彼等のスピードを崩さぬよう走る

あと10秒
その時氷の中から探していた2組が顔を出す

見えた途端に爆豪は
躊躇いもなく飛んで行く


『あれ!!?』

緑谷の頭に
在るはずのものが無くなっていた


「「「タイムアップ!!!」」」



ズゴッと音を立てて地面に落下かする爆豪

「だあああ!!!」
『大丈夫?爆豪!』
「わりい爆豪」

受け止めなかった瀬呂が謝罪する

「くそが!!!」
『落ち着いて…』


「とにかくありがとよ!」
「あ!ああ、チーム組めて良かったぜ」

瀬呂君と切島君が
私に向かって手を差し出す

あぁ、そうか
騎馬戦は終わった

『こちらこそ、光栄だった!』

やりきったように全力で笑ってみせる神奈に
2人は先程までの真剣な姿とのギャップにドキリとし
少し頬を染める

「いや…こちらこそだな」

「俺らはブレーンが2人も居てくれたから、すっげえやり易かった」

「ほんとそれな!爆豪と神奈ちゃん、指示とか洞察が全部的当ててよ!女子にこんなこと言うのなんだけどよ、すっげえカッコ良かったぜ!」


ここまで褒められると照れるのだけれど…

そう、3人で頬を朱に塗り合っていれば急に

視界が真っ暗になった

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