第6章 体育祭
「僕の方が良いけどさ」
「!?」
「んなああー!俺の!?また被っ…」
「違えこいつ…」
『個性をコピーした…』
物間はニヤリと笑みを浮かべ
「正解!
君の個性が一番欲しかったんだけどね、残念」
つまり切島君と爆豪の個性だけはコピー出来た
発動条件に達したと…
『条件は対象に触れるとかだと思う、気を付けて』
「あ!なるほど、ハチマキ取った時、爆豪を…」
「俺はさっき殴られた時か…!」
「個性も凄いし洞察力もあるんだね!普通科の君とは仲良くなりたいなあ」
『はは…どうも』
切島君と爆豪を舐め先程の怪我を復元する
そうしていると突然
横槍が入れられる
「おわ!」
白い液体が私たちの間を二分するように降ってくる
「凡戸!仕掛けて来たな」
「物間、あとは逃げ切るだけだ
このポイント数なら確実に4位以内に入る!」
B組の連携か!
「固まった!すげえ!動けねえ!」
『なんで感心してんの切島君?!』
急いで屈み、元に戻す
「早く!0ポイントだぞ早く!!」
焦ったのか瀬呂君が声を上げる
「あ、怒らないでね、煽ったのは君だろ?ホラ…
宣誓で何て言ってたっけ…恥ずかしいやつ…えー…」
ボンっと手を爆破させながら振り返る物間
「まあいいやおつかれ!」
俺が一位になる
爆豪のあの言葉を馬鹿にされる
「1位だ…ただの1位じゃねえ、俺がとるのは…完膚なきまでの1位だ…!!」
彼のプライドが悲鳴をあげる