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【弱ペダ・荒】あなたに

第4章 一度目の夏を


と荒北は呆れていた。
「花火見とけよ」
と荒北は自分だけでもと花火を見上げる。仕方なくか名も花火を見上げれば
「あ!ビアンキの色!」
と指差す名は一瞬で機嫌が直った様で、荒北がそうだなと同意すると嬉しそうにしていた。帰りはコンビニでアイスを買って食べながら帰宅。
「新開君達ともお祭り行きたいね」
「あの面子で祭なんか行きたくねーよ」
と口元を緩ませて言うそれは満更でもなさそうで、名を家の前まで送り、
「新開君達によろしくね」
「あぁ」
「お休みなさい」
「お休み」
そして次の日荒北は寮に戻っていった。

「全員居んじゃねーか」
寮につき、部室に行けばいつものメンバーが既にローラーを回していて
「お、帰ってきたのか靖友」
「アシストも揃ったならば外に行こうではないか」
と直ぐ様動く事になった。
「実家では幼馴染みの君と楽しんだか?」
休憩している時東堂がそんな事を言い出した。
「てめー何言ってやがる東堂。」
「ははん、その様子じゃ何もなかったなー」
「ねーよ!!あいつと俺にそんなん微塵もねぇ!」
東堂と荒北のやり取りを見て、
「なんかこのやり取り見てると帰ってきた感じがする」
と笑う新開に頷く福富。
「福ちゃんも見てねーでこのバカ止めろ!」
「バカではないぞ荒北!」
「うっせーバカ!!」
そうして、帰ってきて早々、いつもの賑やかさと緊張感を取り戻す。
「名はまだなんだ」
「あぁ、来週っつたか?ま、その内帰ってくんだろ」
東堂が終わったかと思えば次は新開が待っていてげんなりする荒北。それからしばらくして、来週から始業と言う日
「荒北!苗さんはいつ帰ってくるのだ!」
「なんだよお前まで」
「今度近くで祭りがあるだろう、苗さんも誘って皆で行こうではないか!夏休み最後だ楽しもう!」
「・・・・」
『新開君達とお祭り!』
東堂の嬉しそうな顔と名の顔が重なる。誘えば必ず来るだろう。渋々連絡を入れると直ぐに行くとの返信が返ってきて、最後の一文に『友達ができて良かったね!!』と嬉し泣きのマークまで書かれていた。
「違いないな!」
それを見せると大笑いする東堂。
「しかし本当に仲が良いのだな。」
と返信を見ながら染々する東堂に
「まぁな」
そうして、福富、新開も誘い、名も帰ってきて、祭当日。
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