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アイナナ夢

第12章 Rey9




私の方が遅かったけど、それも1ヶ月とかそのぐらいの話だ。
世間からすれば同期って事になる。
何を話せばいいのかわからず目が泳ぐ。
すると大和さんが私の頭を撫でた。

「大和さんはReyくんと仲が良いんですか?」
「少なくともお前らより付き合い長いからな」
『……』

どうしよう。
言葉が出て来ない。
私…一体どうしちゃったんだろう。

『…、っ』
「どうかしましたか?」

慌てて顔を伏せる。
涙目になったところなんて見せたくない。
そうか私…怖いんだ。

『………ぅ』
「お兄さんが悪かった」

大和さんが私に謝って来た。
どうして謝るのかが私にはわからない。
悪いのは私であって大和さんではない。

「どうもReyは人前に出るのが苦手みたいでな」
「それでアイドルやんの?」
「ちょ、ちょっと環くん」
『………、ごめん、帰る』

私はそのままレッスン室を飛び出した。




「連れて来たのは二階堂さんでしょう。責任取ってください」
「そう、だな…」
「彼……ワタシ会ったことありますか…?」
「何言ってんだよナギ。あんな子事務所にいなかっただろ」





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