第38章 28,5(大和視点)
俺は事務所を後にして、少し歩いて壁に背中を預けた。
こうでもしないと立っていられない気がした。
「おいおいマジかよ…」
零にあんなこと言っちまったけど……本気なのは俺だった……?
いや、落ち着けよ俺。相手は未成年だぞ。
「俺は…あいつが……」
言えずに口を閉じた。
それどころか、胸が締め付けられる感覚。
普段は強がってたまに見せる弱い零。
時々女の子になる零。どの零も可愛くて仕方ない。
出来ることなら俺以外見て欲しくないし、触れさせたくない。
「これが…恋、なのか…?」
ヤバイな…零のこと見れなくなりそ…。
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アンケートの結果で自覚させて欲しい方が多かったので