第37章 Rey28
…?何を答えさせようとしてるの?
さっきの大和さんを思い出そうとすると顔が熱くなって来た。
『…ぅ』
「こんなにわかりやすいのに、無自覚って罪だと思うよ。俺としてはちょっと残念だけどね」
『ざ、残念…?』
「大和くんはすぐ言葉にしちゃうけど、ほんと音無さんは可愛いからね」
「普段はかっこいいですけど、たまに乙女になっちゃいますから」
『つまり何が言いたいの…?』
紡さんと万理さんが顔を見合わせた。
何かが通じ合ったのか、頷いてる?
「それは自分で気づかなきゃダメですよ」
「そうそう。自分に正直になってもいいんじゃないかな」
『自分に正直…????』
「これだけ言っても分からないんだ…」
「大和さんも大和さんだから分からないのかもしれないですよ」
私って大和さんと仲が良いって言うことじゃないの…?
それ以外に何かがある……?