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99.9%のDNA【気象系BL】

第7章 バングル…


兄ちゃんに支えられながら、ログハウス風の家の中に入ると、そこは一見アトリエと言うか、工房のようになっていて…

「君が和の弟くん?」

声をかけられて振り返ると、フワッとした笑顔の女の子…じゃなくて、エプロン姿の男が立っていて…

「あ、そう、コイツ弟の潤。で、コイツは俺の施設時代のダチで、智な。こんな形してるけど、俺より年上なんだぜ?」

兄ちゃんのテンションが珍しく高いのが、その弾んだ声色で分かる。

「あ、どうも…潤です。あの、兄がお世話になってます」

「ふふ、僕は大野智。和とは施設で知り合って、んで…って、今和が言ったっけ?」

何なんだ、この人は…
天然なのか、それとも狙いなのか?

いや、そんなことはどうでもいい…

「兄ちゃん、何でこんなトコに?」

それに兄ちゃんにこんな友達がいるってことも、初めて聞いたし…

「それなら俺が説明しようか?」

「えっ…?」

智…さんとは違う声に振り返ると、そこには工具箱だろうか…を手に下げた、キリっとした顔の男が立っていて…男は工具箱を作業台のようなところに置くと、俺に右手を差し出してきた。

「俺は翔。君と同じくアイツの弟だ」

「アイツ…って、智…さん?」

二人は兄弟なのか…

それにしても、全然似てないけど…

「そ。とは言っても、君達みたいに血は繋がってないんだけどね? 因みに俺も和也とは同じ施設の出身な」

なるほど、道理で…
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