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99.9%のDNA【気象系BL】

第7章 バングル…


兄ちゃんからのメールに添えられていた場所は、人里離れた…まではいかないけど、けっこうな田舎で…

人気も無ければ、民家も数件、それこそ街灯すらも無いような、寂しいって表現がしっくりくるような、そんな場所。

そんな中にポツンと建つ、このログハウス風の家が、どうやら目的地のようだ。

俺は若干の不安を感じながらも、玄関脇のドアチャイムを鳴らした。

すると中から聞こえて来たのは、明らかに兄ちゃんの声ではなくて…

「どなた?」

と聞かれた瞬間、俺は玄関ドアに向かって頭を深々と下げていた。

「す、すいません、間違えました…」

うん、きっとそうだ。
ナビにセットした住所が間違ってたんだ。
そうじゃなかったら、兄ちゃんのメールに間違いがあったんだ。
そうに違いない。

一旦車に戻ろう…

そう思って踵を返した時だった。

「お前何やってんの? 早く入れよ」

ドアの隙間から顔を出したのは兄ちゃんで…

その顔を見た途端、俺の膝から力が抜けて行つた。

「ちょ、お前大丈夫か? もしかして疲れてる?」

兄ちゃんが玄関から飛び出してきて、小柄な身体で俺を支えてくた。

「いや、なんかホッとしたっつーか…」

「そっか…。悪かったな、急に呼び出したりして…。ほら、歩けるか?」

「うん、大丈夫…」
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