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99.9%のDNA【気象系BL】

第1章 兄弟…


潤side


“経験ない”なんて言ってたくせに、なんでそんな慣れてんの?

兄ちゃんの舌の動きが、俺を翻弄する。

「ん…んん…に…ちゃ…ふぁ…」

呼吸さえままならないキスに、俺は両手で兄ちゃんの肩を押した。

「苦しい…から…」

「…あ、あぁ、ごめ…つい…」

途端に照れた様子で頭を掻く兄ちゃんに、俺は吹き出してしまう。

「な、なんだよ、そこ笑うとこ?」

「だって兄ちゃんの顔…茹で蛸もビックリしちゃ…あっ…ん…」

揶揄う俺の首筋に、黙れと言わんばかりに兄ちゃんが噛み付いた。

チリッとした小さな痛みと同時に全身に甘い痺れが駆け抜ける。

「んぁ…兄…ちゃ…」

触れられた部分が熱くて、自然と息が上がる。

「なぁ、呼べよ…さっきみたいに、和也って…」

低く囁く兄ちゃんの吐息の擽ったさに、思わず肩を竦めた。

「あ、でも…」

兄ちゃんの唇が小さなキスを落しながら、鎖骨を通って少しずつ下へ下りていく。

タンクトップの上から胸の尖りを探し当てると、そこを甘噛みされる。

「や…あ…ぁん…」

予想もしない強い刺激に、俺の身体が跳ね上がる。

兄ちゃん慣れてないって言ってたよね?
俺がリードするって、言ったよね?

なのに俺の身体は兄ちゃんの与えてくれる刺激に、過剰なまでの反応をするのは…どうして?
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