第1章 兄弟…
和也side
胸の尖りを甘噛みしてやると、潤が上擦った声を上げた。
男でも感じるんだ…
俺は潤の声をもっと聞きたくて、しつこくそこを責めた。
「やだ…にい…ちゃ…んん…そこ…ばっかり…やだ…」
やだ、っていう割には俺の頭、両手で抱えこんじゃってるけどね?
「じゃあさ、どこがいいのか、教えてよ? リードしてくれるんじゃねぇの?」
俺は視線を上に向けると、潤にニヤリと笑って見せた。
「も…分かってるくせに…。兄ちゃんのイジワル…」
目に涙浮かべて恥ずかしげに視線を逸らす潤が、可愛くて堪らなくて…ついついイジワルな俺が顔を出す。
「言ってくれないと、俺分かんないよ? なんてったって、“初めて”なんだからさ」
男とすんのは、だけどね?
女に興味はないけど、一応経験ぐらいはある。
潤は勘違いしてるみたいだけど…。
「…シャツ、脱がして? …で、直に舐めて?」
俺は潤の希望通りタンクトップを捲り上げ、露になった白い肌に吸い付いた。
尖りの周りを舌先でクルクルと舐め回しながら、もう一つの尖りを指で弄ってやると、潤の身体が刺激に耐え切れずにピクピクと跳ね上がる。
「潤、気もちいいの? さっきから、当たってるけど…」
指で尖りに刺激を与えながら、俺は口を耳元に寄せた。
「…や、言わ…ない…でぇ…」
潤が真っ赤な顔を両手で覆った。