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99.9%のDNA【気象系BL】

第1章 兄弟…


和也side


何が起きてるのか…

潤が俺の事、好きって…

で、俺の唇と潤の唇が…?

「ちょ、ちょっと待て」

俺は顔を逸らして潤の唇から逃れた。

「なんで? 俺は兄ちゃんのことが好きなんだよ? それに兄ちゃんだって俺のこと…」

「いや、だからって…」

「兄ちゃん…和也?」

俺を見下ろす潤の目が熱く揺れる。
瞬間、俺の心に火が着いた。

「お前が誘ったんだぞ?」

“和也”なんてよぶから…

俺は潤の肩を掴むと、そのまま身体を反転させて、今度は俺が潤を見下ろす格好になった。

「兄ちゃん…?」

潤の目が驚きと、多分期待?に忙しなく動く。

「先に言っとくけど、俺“経験”ねぇからな? 超ヘタクソかも知んないけど、それでもいいのか?」

潤が天使のような笑顔を浮かべて、俺の首に両腕を回した。

「大丈夫、俺がリードするから…」

そのままグイッと引き寄せられると、俺の唇と潤の唇が重なった。

軽く触れるだけのキスを何度も繰り返すうち、それだけじゃ物足りなくなって…

「潤、舌、出してみ?」

「えっ、こ、こう…?」

薄く開いた唇の間から、恥ずかしそうに赤い舌がヒョッコリ顔を出した。

「お前本当に素直だね」

俺は誘われるように潤の舌先に吸い付いた。
わざと音を立てながら舌を絡めてやると、潤の唇が少しずつ開いて、俺をその奥へと誘った。

ねっとりと口内を犯して行くうち、段々と不思議な感覚が湧いてくる、

なんだろ…
キスだけで…
キスしかしてないのに…

身体が熱でもあるみたいに、火照る…
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