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99.9%のDNA【気象系BL】

第6章 双子…【 Extra edition 】


俺達はカウンターを挟んで向かい合わせに座った。

間には、蝋燭を立てた小さなケーキ。

潤のお兄さんに渡したケーキの、残りの材料を使って作ったケーキだ。

間に合わせで作ったから、見た目はイマイチだけど、味は確かだ。

「ね、ね、フーってしなよ」

「う、うん…」

俺が催促すると、俊介は少し顔を綻ばせて、蝋燭の火を吹き消した。

「おめでとう! ごめんな、こんなことしかしてやれなくてさ…」

俺、彼氏失格だよな…

「いいよ、気にしないでよ。こうして祝ってくれたんだから、それだけで嬉しいよ」

俊介がニッコリ笑って、手にしたフォークをケーキな突き刺した。

そして一欠片を口に入れると、普段は細い目を真ん丸にして、ほっぺたを抑えた。

「めっちゃ美味いじゃん」

「ホント? どれ、俺も…」

俊介からフォークを取り上げて、俺も一欠片を口に頬張る。

ちょっとビターだけど、ふんわりとした甘さが口全体に広がって…

「うめぇ〜」

我ながら最高の出来だ。

「だろ? ちょっと俺にもフォーク貸してよ」

俊介が俺の手からフォークを取り上げようとするけど、俺はそれを笑顔で拒んだ。

「だーめ。俺が食べさせてやる」

少し大きめにカットしたケーキをフォークで刺し、それを俊介の口元まで運んだ。
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