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99.9%のDNA【気象系BL】

第6章 双子…【 Extra edition 】


「お兄さんって、今日誕生日なんだよね?」

二人を店先で見送った後俊介が店の看板を片付けながら、ポツリ呟いた。

「そりゃそうでしょ? だからこうして…」

「そっか、そうだよね? そっかそっか…」

えっ、なんか寂しげなんですけど?

俺、悪いこと言った?

いや、言ってないと…思う…よ?

「あのさ…、実はさ…」

店の照明を落とし、カウンターに入った俺の背中に、俊介が言いにくそうに声をかける。

「俺も今日誕生日なんだよね…」

ボソッと、聞こえるか聞こえないかの声で言って、俊介が手にしたホウキで床を掃き始めた。

その姿を見て、俺は全身から血の気が引いて行くような気がした。

だって忘れてたなんてさ…
ありえないでしょ?
しかも恋人の誕生日をさ…

「ごめん、俊介…」

俺はカウンターから出ると、丸まった小さな背中を抱きしめた。

「ごめんな、マジで…」

細い肩口に顔を載せ、耳元で囁く。

俺、最低だわ…

「い、いいって、そんな謝んな、って…な?」

俊介がホウキを手放して、空いた手で俺の頭をポンと叩いた。

「あのさ、今からしよっか? 誕生日会…」

「いいの?」

「当たり前でしょ? 」

だって俊介の誕生日だからさ…
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