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99.9%のDNA【気象系BL】

第6章 双子…【 Extra edition 】


高校時代の後輩、潤から電話がかかってきた。

どうやらお兄さんが誕生日、らしい。

そのお兄さんが、有難いことに、俺の作ったハンバーグを気に入ってくれたらしく…

Birthdaydinnerに、俺の店を選んでくれた、らしい。

ならば、と俺は腕によりをかけてハンバーグを作った。

ついでに、通常は特別な時にしか使わない、奥の個室もパーティ仕様にセッティングをした。

当然だけど、俺は調理に専念してるから、準備の全ては“かざまポン”こと俊介にお任せ。

俊介は、二人が到着するまでの間、ホウキ片手に駆け抜けたと思ったら、今度はエプロン姿のまま花屋へ走り、また雑巾持って…と、そりゃもう大忙しで…

「ごめんな、急で…」

流石に申し訳なくて、俺が頭を下げると、

「いいよいいよ、後輩君のお兄さんの誕生日なんでしょ? 仕方ないよ」

ってさ…

ホント、良い奴なんだよな。

それに比べて、潤の奴…
いっつも突然電話かけてきては、アレコレ注文つけてさ…
わがままな奴なんだよ…

でもさ、太平洋よりも広い心の持ち主である俺はさ、そんなわがままな後輩の“トンデモ注文”にも、太陽のような笑顔で“Yes”と答えてしまうわけだ。

おかげで超大事なことを、すっかり忘れちゃったんだけどね…?
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