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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


店を出て、車に乗り込んでからも、俺達の手は解かれることはなく…

先輩から貰ったケーキーを手に、俺達は和のマンションへと帰った。

俺の部屋でも良かったんだけど、生憎食器類は全て段ボールの中。

それに四方を段ボールに囲まれて…なんてさ、ムードに欠けるからね。

「ケーキどうする? 今食う?」

冷蔵庫から缶ビールを取り出しながら、ソファーの上でゲーム機を弄り始めた和に向かって言う。

「うーん、俺腹一杯なんだよな…。明日にしない?」

視線をゲーム機に落としたままで和が答える。

「分かった。じゃあ、冷蔵庫に入れておくね?」

残念…
俺は今すぐにでも食いたかったんだけどな…

若干の寂しさを感じつつ、俺はケーキの入った箱を冷蔵庫に仕舞った。

「あ、そうだ。風呂、どうする? お湯溜めとく?」

「シャワーで良くない? それよりさ、こっち来いよ」

「えっ…、あぁ、うん…」

俺は缶ビールを二本手に、和の隣に腰を下した。

そして両方のプルタブを引くと、一本を和の前に差し出した。

「お、悪いね」

その時になって、漸く和の視線がゲーム機から俺に移された。

「乾杯しよっか?」

「何に?」

「和の誕生日に決まってるでしょ?」

そっか、と思い出したように和が笑って、握ったままだったゲーム機をテーブルの上に置いた。
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