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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


ビールの缶を軽く合わせて、二人同時に喉に流し込む。

一気に煽ったせいか、それとも暑さのせいか…

冷たいビールが喉元を過ぎる感覚に、自然と身体が縮む。

「ぷはぁ~、うめぇ!」

和が満足げに口元を手で拭う。

「ホント、美味いね。…っつかさぁ、ソレおっさん臭いから…」

腰に手ぇ当てちゃってさ…

風呂上がりの牛乳じゃないんだから。

「そう? おっさん臭い? まあ、仕方ないんじゃねぇの? お前よりは俺、”おっさん”だからさ」

あ~あ、認めちゃってるよ…

って、そんな”おっさん臭い”男に、心底惚れちゃってんのは、紛れもない”俺”なんだけどね?

現に今だって、和の手が俺の手に重ねられただけで、心臓バクバクしちゃってるし…

「もっとこっち来いよ」

和に手を引っ張られて、俺達の間に合った5㎝の隙間が埋まる。

腰に腕を回され、バランスを崩した俺は、和の腕の中にスッポリ納められてしまう。

「和…?」

グンと距離が縮まって、和が悪戯っ子のような顔をして腕の中の俺を見下ろす。

「目ぇ、閉じろよな…」

俺は言われるまま、そっと瞼を閉じる。
そして、和が入って来易いように、唇を薄く開いた。

睫毛、震えてんのバレバレだよな…
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