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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


一口大にカットしたハンバーグを頬張る。

兄ちゃんために…
兄ちゃんが好きだからって、頼んで作って貰ったチーズがたっぷり入ったハンバーグ。

なのに、全然味分かんないや…

「ごめんね、兄ちゃん…。台無しにしちゃったね…」

俺はナイフとフォークを揃えて鉄板の上に置くと、俺の鍵に着けたキーホルダーを外しにかかった。

「何やってんだよ…」

えっ…?

「何って…、コレ外そうと思って…」

「お前さぁ、思い込み激しすぎんだよ。俺がいつ”いらねぇ”って言った?」

「でも兄ちゃん全然嬉しそうじゃないじゃん?」

だから俺…

「だから、それが”思い込み”だ、って言ってんだろ?」

「じゃあ…?」

「嬉しいに決まってんじゃん。お前から貰ったモンだったら、俺は何でも嬉しいんだよ」

兄ちゃんがガチャガチャと音を立ててナイフとフォークを手に持つ。

そして鉄板の上のハンバーグを乱暴に切り刻むと、その一つをフォークで刺し、口に運んだ。

「うまっ…。この溶けたチーズが堪んないよ。ほら、お前も食え」

ハンバーグの刺さったフォークが俺の前に差し出される。

えっ、これってまさか…?

「ほら、口開けろって」

「う、うん…」

俺は顔が熱くなるのを感じながら、兄ちゃん…和に向かって口を大きく開けて見せた。
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