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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


「えっ…そんなのいつの間に?」

和が鍵にぶら下がったキーホルダーを揺らす。

俺が和の鍵に付けたのは、和のイニシャルでもある“K”を型どった、ゴールドのキーホルダーで、小さなアメジストが嵌っている。

俺の鍵には、“J”を型どった、シルバーのキーホルダー。
シトリンが嵌っている。

「さっきさ、親父さんへんプレゼント包装して貰ってる間にね」

見つけた瞬間、“コレだ”って思ったんだ。

「どう? 嬉しくなかった?」

和が手のひらの中の鍵を見つめたまま、ピクリとも動かなくて…

もしかして気に入らなかったとか…?

不安になる。

「あ、あのさ、もし気に入らなかったらさ、別の物ちゃんと用意するから…。

…ゴメン…」

ちゃんと聞いときゃ良かった…。
兄ちゃんの欲しい物…

馬鹿だ、俺…

俺達の間に重い空気が流れ始めた、その時…

風間先輩が、両手にハンバーグの乗った鉄板を持って部屋に入ってきた。

ジュージューと油を跳ねさせる鉄板がお互いの前に置かれ、空になったスープ皿が下げられた。

「美味そ…。冷めないウチに食べよ? ね、兄ちゃん?」

俺はナイフとフォークを手に、鉄板の上のハンバーグと兄ちゃんの顔を交互に見た。

今の俺…、超無理矢理な笑顔してんだろうな…
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