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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


俺に促されるまま、和が椅子に座る。

その姿がなんとも挙動不審で…

「何キョドってんの?」

思わず笑ってしまう。

「いや…、だってさ、こんな…エスコートってやつ? 普通は“女”がされる事だろ? 俺、男だぜ?」

それは確かにそうかもしれないけどさ…

「男だってするよ? それに今は、俺の恋人でしょ? 当たり前じゃん?」

そう…
今目の前にいる人は、俺の“兄ちゃん”でも無ければ、“男”でも、勿論“女”でも無い。

特別な…俺の愛しい恋人なんだから…

「ビールにする?」

アルコールリストに目を走らせながら、いまだ落ち着かない様子の和に言う。

でも和は首を一つ横に振ると、

「どうせお前飲まないんだろ? だったらジュースでいいよ」

車の運転を心配してんだよね…?

俺に気を遣う必要なんてないのに…

「じゃあ俺もジュースにしようかな…」

リストを閉じ、コールボタンを押す。

暫くするとドアがノックされ、開いたドアから、白いシャツに黒いスラックスを履いた風間先輩が顔を覗かせた。

「いらっしゃい、久しぶりだね。今日はお兄さんのお誕生日なんだって?」

「そうなんです。だから雅紀先輩には無理言って…」

「そっかそっか。あ、おめでとうございます」

風間先輩が和に向かって深々と頭を下げる。

でもやっぱり和の人見知りモードは継続中で…

「ど、どうも…、ありがとう…ございます」

頭を掻いて、そのままペコリと頭を下げた。
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