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99.9%のDNA【気象系BL】

第1章 兄弟…


和也side


兄弟の感動?の再会を果たして以降、俺達は頻繁に会うようになっていて、週末にはどちらかの家に泊まりに行くのが、最早当たり前になっていた。

でもそうなると気になってくるのが、潤の恋愛事情だ。


「お前さぁ、ここんとこ毎週末俺と会ってるけど、彼女とか大丈夫なのか?」

心配になった俺は、風呂上りの潤にさりげなく聞いてみた。

「俺彼女いないよ? 好きな人はいるけどね?」

サラッと返された。

「兄ちゃんこそ、いないの?」

「俺? 俺は…いねぇよ、んなモン」

言える訳がない、本当は女に興味がないなんて…潤には知られたくない。

第一、潤を好きになりかけてる、なんて口が裂けても言えっこない。

だって実の弟なんだから…

でもコイツはそんな俺の気も知らずに、俺の目の前で可愛い笑顔を振り撒きやがる。

仕事の時の、あのパリッとしたイケメンとは、到底同じ生物だとは思えないくらい、可愛い笑顔をね。

「ふ〜ん、兄ちゃんもいないんだ、恋人」

濡れた髪をタオルでガシガシ拭きながら、潤がゲームに集中してるフリをする俺の顔を覗きこんだ。

シャンプーの匂いが鼻を擽る。

「や、止めろって、あ、ほら…」

俺の手の中で元気に走ったり飛んだりするアイツが…陽気な音楽と共に天に召された。
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