第3章 潤…
身体をブルブル震わせる兄ちゃんの中がキュッと俺を締め付ける。
ヤバっ…
も、イキそ…
「んぁっ…はぁ、イケよ…このまま、イケ…」
握り込んだ兄ちゃんの中心がビクビクと脈打つ。
兄ちゃんも限界が近いんだよね?
「一緒にイコ、和?」
「一緒…に…」
「…うん…」
虚ろに開いた兄ちゃんの瞳の端に涙が浮かんだ。
それを唇で吸い取ると、俺はラストスパートをかけるべく、 腰の動きを一層速めた。
「あっ、はっ…ん、あっ…あ、あん…あ、あ、あ、あ、イク…ッ…んクッ…!」
兄ちゃんが俺の手の中で震えながら熱を吐き出した。
それと同時に俺も兄ちゃんの中へ…
突然襲ってきた脱力感と開放感に、頭の中が真っ白になって何も考えられなかった。
「…和、大丈夫?」
荒い息を整える間もなく、放心したように動かない兄ちゃんの額に貼り付いた前髪を指で梳く。
「ん…? ああ、大丈…夫みたい」
「気持ちよかった?」
「まぁな…。つーか、疲れた…」
ウトウトとしかける兄ちゃんの胸に耳を当てると、途端に聞こえ出す規則的な寝息。
うそ、寝ちゃった?
「兄ちゃん、ちゃんと処理しとかないと後が…」
肩を揺さぶってみるけど…
一向に目を覚ます気配はなく、それどころかニヤニヤと笑い出す兄ちゃん。
だから、ちゃんとしとかないと、ヤバイんだって…