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99.9%のDNA【気象系BL】

第3章 潤…


「ベッド、行こ?」

兄ちゃんの手を握ると、ビクンと身体が震えた。

「緊張、してる?」

そんなことない、と首を振って見せるけど、その顔は明らかに緊張の色が隠せなくて…

「和…」

名前を呼んで、額にキスを一つしてやると、少しだけ擽ったそうに肩を竦めた。

「…怖くないから、ね? 和がしてくれたみたいに、優しくするから…」

兄ちゃんが小さく頷いて、ソファに貼り付いていた腰をゆっくりと上げた。

「ありがとう…」

俺よりも少しだけ小さい兄ちゃんの身体をギュッと抱きしめる。

「…痛かったら承知しないからな?」

俺の腕の中の兄ちゃんが上目遣いで見あげる。

でもさ、ごめん…
それ、保証出来ないわ…

兄ちゃんの細い顎に手をかけ上向かせると、俺は兄ちゃんの薄い唇に自分のそれを押し付けた。

俺を迎え入れるように薄らと開かれた隙間に舌を差し込み、その奥で待ち構える兄ちゃんの舌を捉える。

角度を変えながら唇を貪り、縺れ合うようにベッドに身体を沈める。

唇が離れ、俺達を銀の糸が繋いだ。

兄ちゃんの俺を見上げる瞳が潤む。

「そんな顔、俺以外に見せないで?」

額にかかった前髪を掻き上げ、額にキスを落とすと、それを少しづつ下へと移動させた。

兄ちゃんの白い肌に、無数の華が咲く。
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