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99.9%のDNA【気象系BL】

第1章 兄弟…


和也side


俺は施設の職員から教えられた会社に潤を尋ねた。

そして現れたのは…

「俺達本当に兄弟?」

と、思わず疑いたくなるようなイケメン。

だって俺より図体デカイし、何よりハッキリとした目鼻立ちの顔は、“純和風“の俺の顔とは真逆の“洋風顔”。

髪をオールバックに撫で付け、パリッとしたスーツに身を包んだその姿は、まるでモデル並み。

髪ぐらいちゃんとセットしてくれば良かった…

俺は洗いざらしの髪を、少しだけ後悔した。


俺達は簡単な挨拶を交わすと、昼休憩中だと言う潤と一緒に会社近くのファミレスに入った。

「兄ちゃん、何にする?」

急に“兄ちゃん”なんて呼ばれて、俺はただ戸惑うしかなくって…

「えっ、あ、あぁ、ハンバーグ…かな…」

メニューに目を通すことなく答えた俺に、潤は少しだけ顔を綻ばせた。

緊張してんのバレたかな…

「俺も兄ちゃんと同じのにしよっかな」

潤がテーブルにセットされたブザーを押した。

「コーヒーでいいよね?」

「うん、あぁ、いいよ」

程なくして現れたウェイターに注文を済ませると、俺達の間に沈黙の時間が訪れた。
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