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99.9%のDNA【気象系BL】

第3章 潤…


ジャケットを羽織り、兄ちゃんと並んでフロントに向かう。

「予約しといた二宮ですけど…」

「本当に予約してたんだ?」

「うっせーわ…」

フロントでカードキーを受け取り、エレベーターへと乗り込む。

階数が上がるにつれ、どんどん早くなる俺の鼓動。

兄ちゃんにも聞こえてるんじゃないか、って気になってしまう。

やがてエレベーターの扉が開き、キーに書かれた数字を頼りに部屋へと歩を進める。

いかにも贅を尽したホテルの作りに、溜息が零れる。

「…ここだ」

兄ちゃんが足を止め、俺の足もそれに合わせて停まる。

カードキーを差し込み、ノブを捻ると、重厚な扉が音も立てずにゆっくり開かれた。

「お邪魔しま~す…」

「お前、ソレ誰に言ってんの?」

「いや…なんとなく?」

部屋の入り口で立ち止まる俺を押し退け、兄ちゃんはズカズカと部屋の中へと入っていく。

「なぁ、見てみ? 夜景が超綺麗だぜ?」

一面ガラス張りの窓辺に立ち、兄ちゃんが俺を振り返る。

「ホントだ…。吸い込まれちゃいそうだね?」

「ああ…」

俺達は暫くの間、そこから見える夜景を並んで眺めていた。

「俺、先シャワー浴びてくるわ…」

「あっ、うん…」

ジャケットを乱暴にベッドの上に脱ぎ捨て、ネクタイを緩める。

あ、その仕草…
ちょっとヤバいかも…
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