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99.9%のDNA【気象系BL】

第3章 潤…


「潤君も飲むだろ?」

当たり前のようにビールを薦めてくる親父さんに、車なんでとやんわり断りを入れると、親父さんは残念そうに唇を尖らせたけど、それはもう仕方がない。

俺にだって都合というものがあるんだから…

「ご飯出来たわよ」

キッチンの方から母さんの声が響いた。

「なぁ、潤君? 少しぐらいいいだろ?」

尚も食い下がる親父さんに、

「ダメなもんはダメなんです」

と釘を刺し、キッチンへと向かう。

「なぁなぁ…」

全く子供かよ…

ダイニングの席に着くと、見た目も鮮やかな料理と、美味そうな匂いに、俺の胃袋が鷲掴みにされる。

「さ、頂きましょ?」

声と共に箸スプーンを手に取る。

母さんお手製のデミグラスソースがたっぷりかかったオムライスを一口掬い、口いっぱいに頬張る。

「やっぱうめぇ~、母さんのオムライス」

目の前で母さんが嬉しそうに笑う。

俺の誕生日は決まってこのオムライスが食卓に上がる。
それが子供の頃から当たり前のように続いている。

兄ちゃんの誕生日は…ハンバーグに決定だな。

「和也君、仕事なんだって?」

不意に振られた親父さんの言葉に、俺の手が一瞬止まる。

「うん。なんか色々忙しいみたいだよ? 俺も最近会ってないし…」

そう言って再び手を動かし始めた。
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