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99.9%のDNA【気象系BL】

第2章 和…


「ちょっと待ってて?」

ケーキも食べ終わり、そろそろ、と腰を上げた俺達を“親父さん”が止めた。

「なんだろう?」

潤が“母さん”に聞くけど、“母さん”も「さぁ、何かしら」なんて首を傾げる。

「お待たせ!」

と、漸く戻ってきた“親父さん”の手には、デジカメが握られていた。

「せっかくだからさ、4人で撮らない?」

「おっ、いいねぇ〜」

俺は正直あんまり乗り気ではなかった。
だって、どんな顔してそこに収まったら良いのか、分からなかったから。

でも、

「ほら、兄ちゃん笑って?」

カメラのセルフタイマーをセットしながら潤が言うから、俺は引き攣った笑顔を浮かべた。

“母さん”の手が俺の肩に載せられた。

触れた肩が…じんわりと暖かくなるのを感じた。

「5、4、3、2…イェ〜イ!」

潤のカウントダウンと同時に、、カメラはカシャッと小気味いい音を立ててシャッターを切った。

「どれどれ? おぉ、いい感じに撮れてる」

“親父さん”は画像を確認して、満足げに声を上げた。

「後で送ってよ?」

「おう、任せとけ」

自信満々に“親父さん”が親指を立てて見せる。

「あ、和也君にも送るから連絡先、教えて?」

「は、はい…あの…」

唐突に振られて、俺は慌ててポケットからスマホを取り出した。
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