• テキストサイズ

99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


「いいよ? 俺は、兄ちゃんがそれで良いなら、俺も無理に誰かに認めて貰おうとか、許して貰おうとか…もう思わない」

でもね和…、と潤が俺の胸の上でキュッと拳を握る。

「俺はやっぱり… 、他の誰に反対されたとしても、母さんと親父さんには認めて欲しいんだ」

「潤…」

「そうじゃなきゃ、漸く一つになりかけた家族が、またバラバラになっちゃう…」

俺だって…
出来ることなら、せっかく得た今の環境を壊したくはない。

普通に両親が揃っ家庭を見る度に、羨ましくて…、喉から手が出る程欲しかった物を、漸く手に入れたんだから…

「だからね、俺諦めないよ? 母さんが俺達の関係を認めてくれるまで、何度だって説得するから…」

「潤…」

「だってね、俺思うんだ…。母さん…って言うか、家族にとって何が一番大事かって考えたら、やっぱりそこに愛があるかないか、って事だと思うんだよね…」

「ま、まあ…、そうかも知んないけど…」

俺達の“愛”は、家族間で交わされる“愛”とは、全く種類が違う。

もし共通する点があるとしたら、それはどちらも“無償”であること…なのかもしれない。

「だから…ね…、和は何も心配…しないで良いから…ね…」

急に減速を始めた潤の口調…

「じゅ…ん…?」

俺の呼びかけにも返事はない。

「何だよ…、寝たのか…」

ったく、言いたいことだけ言って先に寝るとか…、マジで信じらんねぇ…(笑)
/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp