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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


「なあ、潤…、俺さ…」

「うん…」

俺の胸に顔を埋めたまま、潤が上目遣いで俺を見る。

俺はあえてその視線から目を逸らすと、サイドチェストに置いた煙草を手に取った。

一本を口に咥え、ライターで火を点けると、途端に紫煙が目の前に広がった。

「誰かに認めて貰うとか、許して貰うとか…、 それって本当に必要なことなのか?」

「どういう…意味?」

「俺は…さ、誰かに認めて欲しいとか、許して欲しい…とか? 今まで思ったことないからさ…」

そんな風に思える相手がいなかっただけ…なのかもしれないけど…

ただ、潤に出会って…、潤と愛し合って…、誰かに俺達のことを知って貰いたい、って…

そう思えるようにもなった。

でも結局、俺がどんなに求めた所で結果は同じ。

誰も俺達みたいな関係を認めてくれやしないんだ…

だったら…

「俺達だけが知ってれば良いんじゃないか? 別に無理に理解して貰おうとしなくてもさ、俺達が…、俺達だけがちゃんと愛し合ってれば…、俺は…」

この繋いだ手さえ離さなければ…
潤さえ傍にいてくれるならば…

それだけで俺は十分だ、って…
それ以上を望むのは贅沢なんだ、って…

そう思うのは間違い…なのか?
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