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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


しっかり逆上せた潤が落ち着くのを待って、俺達は寝室へと移動した。

俺よかタッパのある潤に肩を貸しながら…ってのは、流石に骨が折れたけど…

でもまあ仕方ないよな…。

いくら俺よか図体デカくたって、潤は俺の弟に違いないんだからさ…

「ねぇ、兄ちゃん?」

「ん?」

ベッドの中なのに、俺を“兄ちゃん”と呼ぶのは、潤が純粋に“弟”として俺に甘えたい時だ。

「俺ね、本当はどっかで期待してたんだ…」

「何を?」

ベッドヘッドに凭れた俺の胸に、潤が頬を埋めて来るから、潤が喋る度に息が吹きかかって擽ったい。

「兄ちゃんとだったら、母さんも認めてくれると思ったんだ…」

「は? 何で俺とだったら認めてくれんだよ…。意味分かんねぇ…」

大体、あの時母さんが一瞬見せた顔…

潤は気付いてないみたいだけど、あれは明らかな軽蔑の表情だった。

ってことは、結局相手が誰であろうと…たとえ“俺”であったとしても、決して認めることはない。

これまで何度も同じような経験して来てんだ…、潤には分からなくても、俺には分かる。

「だって母さん…、兄ちゃんが望むことなら、何でも叶えてやりたい、って…。兄ちゃんを…捨てた自分に出来るのは、許すことしか出来ないから、って…」

例えその言葉が母さんの本音だったとしても、だ。
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