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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


「あ…で…、兄ちゃ…ん…? ろ…して…?」

洗面所でタオルを濡らし、潤の額に乗せてやると、薄らと瞼を開いた潤が、呂律の回らない口調で言って、ヘラッと笑った。

「どうしてじゃねぇよ…。ったく、世話かけやがって…」

しかも笑ってやがるし…

大体、俺よか図体デカいのに、どうやって運べっつーんだよ…

「ちょっと待ってろ。水持って来てやるから…」

俺は潤を運ぶのを諦めて、キッチンへと戻ると、潤専用の…これまた健康に良いらしいドリンクをストッカーから取り出し、バスルームへと引き返す。

「ほら、飲め…」

潤の背中を支え、ボトルを潤の口元まで運んでやる。

「ごめん、兄ちゃ…」

「いいから、飲めって…」

うん、と頷いた潤がボトルの口を咥えたのを合図に、ボトルを傾けてやると、ゴクリ…と鳴って、ドリンクが潤の喉を通過して行くのが分かった。

「あり…がと…」

「もういいのか?」

「うん、も…いい…」

フーと息を吐き出して、潤が俺の肩に頭をコツンと預ける。

俺は濡れた潤の髪そっと指で梳いた。

「ごめんね…、兄ちゃん…。俺のせいだよ…ね…、兄ちゃんが怒ったの…」

「もう良いよ…。俺の方こそ怒ったりして…悪かった」

俺は潤の顎を指で持ち上げると、健康ドリンクの味が残る唇にキスをした。
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