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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


潤を一人残し、先に風呂から上がった俺は、ろくに身体を拭くこともなく、腰にバスタオルだけを巻いてキッチンへと入った。

冷蔵庫から冷えたビールを取り出し、それを手にソファにドカッと腰を下ろした。

いつもなら潤を待ってから開けるビールを、待ちきれずに先に開ける。

潤が出て来たら、どうせこう言うんだ…

「兄ちゃんだけ狡い」って…

それから、こうも…

「どうして待っててくれなかったの?」って…

すっげー不機嫌な顔してさ、唇なんか尖らせたりしてさ…

でもそんなの構うもんか…

俺は一気に缶ビールを飲み干すと、二本目のビールを取り出すべく、再び冷蔵庫を開けた。

でもすぐに閉めた。

「おっせぇな…」

元々潤は例の“入浴健康法”とやらで長風呂にはなりがちだけど、いくら何でも長過ぎる。

「まさかアイツ…」

一瞬、嫌な予感がして…

俺はバスタオルを巻いただけの格好でバスルームに向かうと、

「いつまで入ってんだ? いい加減出てこい」

言いながらドアを開けた。

浴室内に溜まっていた湯気が一気に脱衣所まで溢れ出す。

「ばか、お前…」

慌てて風呂場に飛び込んだ俺は、バスタブの中で真っ赤な顔をしてグッタリする潤に駆け寄り、湯船の中から引き摺り出した。
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