第11章 決断…
お互いの背中を交互に流し合って、潤が先に湯に浸かる。
本当は一緒に…って思ってんだろうけど、大の大人二人が入るには、少々バスタブが小さい。
潤はそれでも構わないとは言うけど、俺は出来れば足を伸ばして入りたい。
ま、足を伸ばせるだけのスペースがあれば、の話だけどね?
それともう一つ…
俺が潤と一緒に湯に浸からない理由…
それは潤の特殊(?)な風呂の入り方にもある。
何でも、その入り方をしていると、風邪をひかなくなる…ってことらしいが、正直俺は信じてはいない。
いや、信じていない…と言うよりかは、潤を見ている限り、“信じられない”って言った方が正しいのかもしれない。
なんたって潤の奴…
ついこの間も、散々俺の下で乱れまくったからなんだろうけど、着替えをすんのも億劫になったらしく、素っ裸で寝たりするもんだから、結局朝からくしゃみとは連発するわ、鼻水は垂らすわ、おまけに腹は壊すわで(笑)
ま、腹に関しては俺にも責任の一旦はあるんだけとさ…
そんなだから、潤の言う“絶対風邪ひかない”説は、俺は信じることが出来ない。
ただ、潤は思い込んだら一直線の男だから、俺は黙って潤のブームが去るのを待ってる、ってわけ(笑)