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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


「今日はもう帰りなさい。まあ、私も全てを理解したわけではないし、そう簡単に君達の関係を認めることは出来んが、母さんのことは私が何とかするから…」

玄関先で親父さんが俺達の肩を叩く。

「すいません…。こんな年の瀬にお騒がせして…」

「ごめん、親父さんにまで迷惑かけて…」

俺が頭を下げると、潤も親父さんに向かって頭を下げた。

「いやいや構わんよ。君達に迷惑をかけられるってことは、いよいよ私も本当の父親になれた証拠…ってことにはならないか」

珍しく親父さんが声を上げて笑うのを聞きながら、俺達は実家を後にした。

行きは潤の運転だったが、帰りは俺が運転することにした。

とてもじゃないが、まともな運転が出来るとは思えなかったから…

このタイミングで事故でも起こしたら、それこそ母さん達を悲しませることになりかねない。

「兄ちゃん…、俺間違ってたのかな…」

窓の外に顔を向けたまま、潤がポツリ言う。

俺は膝の上で震える潤の手に自分の手を重ねると、包み込むように握った。

「間違ってたかどうかは…正直分かんねぇけどさ、いつかは話さなきゃなんないことだから…」

それが今だろうが、もっと先であろうが、母さんを悲しませることに変わりはないんだから…
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