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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


俺達は年末の忙しい最中の合間を縫って、揃って実家を訪ねた。

俺としては、年が開けて、落ち着いてからでも…と思ってたんだけど、潤の考えは違っていた。

「モヤモヤしたまま年を越すのは嫌だ。スッキリして、新鮮な気持ちで年を越したい」

俺は潤の意見を尊重することにした。

俺自身、このまま悶々とした気持ちのまま過ごすのは、苦痛以外の何ものでもなかったから…

…で、現在に至るわけなんだけど…

母さんと親父さんを前にすると、やっぱり気持ちが竦んでしまう。

俺はテーブルの上のミカンを一つ手に取ると、適当に皮を剥いて口の中に放り込んだ。

どうしてもだろう…

本当は甘い筈のミカンが、今は酸っぱさしか感じない。

「何か話があって来たんじゃないの?」

何も言わない俺達に痺れを切らした母さんが、人数分の湯呑みに急須でお茶を注ぎながら言う。

親父さんは相変わらず新聞に視線を向けたままだ。

そして俺の隣では潤が、今にも握り潰してしまいそうな勢いでミカンを揉んでいる。

はあ…、やっぱここは俺がしっかりしねぇとな…

俺はスっと息を吸い込むと、

「実は俺達…」

言いかけた時だった…

「俺達付き合ってるんだ…」

潤の手の中で、ミカンがプシュッと音を立てて潰れた。
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